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嘘つきパラドクス
「ルルーシュ・ランペルージは嘘吐きである」とルルーシュ・ランペルージは言った。さて嘘か真か?
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2024-03-29 [Fri]
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2008-09-05 [Fri]
またしてもにょたるるネタ。でもこっちは普通にスザルル、のはず←

凄く短い上にテンションがおかしいので注意。
多分じりじりと追加されます。





「初めまして僕の名前は枢木スザク一身上の都合により中途入学の形になりました七月十日生まれのかに座趣味は身体を動かす事得意科目は体育と日本史苦手科目は数学と物理その他計算系一応剣道と合気道空手の段位持ち見た目こんなだけど純日本人ですよろしくところで会ったばっかりなのに突然で本当にすまないんだけど運命を感じました僕と結婚を前提にお付き合いしてくださいお願いしますっ!!



 まるでどんぶり飯をかきこむ様に勢い込んで叫んだと思ったら、くるくるの茶髪が勢い良く振り下ろされた。恐らく額が机に激突しただろう痛快な音が響き、教室は静まり返った。
 戸惑うルルーシュをよそに、くるくる頭は動かない。

 と。

 何か赤いものが机の上に染み出して。

「……………、ほああああああああああああ!!??!?
「えっ何どうしたの」
「ルルーシュ、ってぎゃああああああああ!!!!!??」
「ちょ、うわあああああ血ぃ出てるって血いぃいいいぃ!!!!」
「血? って机の上、これどうしたのもしかして何処か怪我してたの!!!?」
「けけけけけ怪我をしてるのは貴様だあああああっ!!」
「えっ、僕怪我なんて……あれ、なんだかくらくらする」
「ばばば馬鹿止血っ傷口圧迫しなきゃ!!」
「ああ誰か知らないけどありがとう……でもこれ普通ヘッドロックって言わないかな……あれ、母さん? 幼稚園の頃に死んだ筈だよね、母さんどうしたの、なんでそんなににこやかに手招きしてるの……
「やばい正気に戻れそっちは彼岸だ―――!!!!」
「だっ誰か、誰かラクシャータ先生呼んできてええええええ!!!!!」


 そんな風に、ルルーシュ・ランペルージ、新学期一日目の爽やかで希望に溢れた朝は、流血の惨事に彩られた。



***



 圧迫止血でどうにか血は止まり、虚ろな昇天顔から一転照れ笑いを浮かべるスザクの額に包帯を巻きながら、リヴァル・カルデモンドは深ぁいため息をついた。
「いやー、今までいろんなパターンで告白する奴を見てきたけどさあ…、まさかあんな方法で気を引こうとする奴は初めてだったぜ…」
「別に怪我をしたくてやった訳じゃないんだけどね」
「いや、そんな格好で言われても」
 爽やかに笑みを浮かべる新しい級友は、だが黒い制服の前身ごろをじっとりと更なるどす黒さが異常性を際立たせている。拭ったとはいえ首元にもまだ赤黒い跡がある為、ぶっちゃけ怖い
「まあ…お前にどんな意図があってこうなったかは、後で本人その他にきちんと話してもらうとしても…」
 ぱちり、と包帯の端を留め、首を傾げるスザクをつかんで椅子ごとくるりと180度回転させた。
 途端に突き刺さる複数の針の視線に、思わずスザクが、ついでとばかりに同じ視線にさらされたリヴァルが首をすくめる。
「……相手を失神させるのはどうかと思うぜ、俺は」
「えーと…そんなつもりはなかったんだけど…」
 二人が視線を向ける先のベッドには、保険医によって脈を取られながら目を回してベッドに横たわるルルーシュ・ランペルージの姿と、その周囲に集まった級友と弟妹。その誰もが鋭く眦をあげているのは、まあ、状況からして仕方ないとしても。
「………あのー、会長もナナちゃんもロロも、ついでにカレンとシャーリーとニーナも、……授業は?」


「だってお姉さまがお倒れになられたって聞いていてもたってもいられなくて、朝あんなにお元気だったし、私とロロの事も優しく見送ってくださったばかりだったのに…!!」
「姉さんが倒れたっていうのにじっとしていられる訳ないじゃないですか!! 今日は兄さんもいないし、男手は僕だけなんだから、僕が護らなきゃって思ってたのに…!!」
「何言ってるのリヴァルっ!! 我がアッシュフォード学園高等部が誇る生徒会副会長のルルちゃんが朝から惨劇に見舞われて生死不明って大騒ぎになったのに、このミレイさんが問題を放置する訳ないでしょう!!」
「信じられない!! ルルが倒れちゃったのに心配しない訳ないじゃない!!」
「あの血の池横目に授業なんて受けてられる訳ないでしょう!? あたし隣の席なのよ!?」


 一斉に叫んだ一同からわずかにずれて、より具体的な事はニーナがおずおずと伝えてくれた。
「き、教室の血のにおいが消えるまで、今日は自習って話になってるから…」
「そ、それは…」
「ごめんなさい…」
 何故か一緒に平謝りするリヴァルだが、はたと自分の立ち位置を思い出し、そそくさとニーナの隣へ移動した。
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